2004年夏 内モンゴル旅行
  錫林浩特シリンホト)へ草原を見に行った   
      
8月2日 
シリンホト郊外の村長さんの好意でナーダムをたのしむ。
草原の朝 朝4時半に起きて日の出を待つ。
寒くてセーターを着込む。
薄雲が地平線にあるので、日の出は草原からではなく、雲からで残念。 
 
 
 
 
 

まだ薄暗いうちに子供が家から出てきて、
羊の群れを追っていく。
       
  女は牛の乳搾り。子牛が飲みたがるのを引き離し、綱で縛り、
母牛は後ろ足としっぽをくくって、それで乳搾り。
   
       
  大きな洗面器を各パオに一つずつ用意してくれる。それを持って家へ行くと水を柄杓に一杯いれてくれる。その水で洗面をし、使用した水はその辺の草に撒く。
  今日は日本人が来るというので、ナーダムをすると村長が村中にふれ、またシリンホト市内にもふれたから大勢ここに集まるそうだ。
我々が皆早起きしたので、朝食の時間を1時間早めて用意してくれる。
       
遊牧民の家 朝食後、バスで遊牧民の家を訪問する。村長は8個ものパオを用意できないので、その遊牧人からパオを借りてくれたそうだ。「遊牧民の家」というのは、冬の家ということで、夏はパオで遊牧しながら移動しているのだ。
 
家はしっかりした煉瓦造り、電気もあり衛星放送でテレビも見られる。連絡には携帯電話も使っている。結構文化的な生活を送っている。しかし、伝統的な暮らしを守っているのか、家の中は余分なものが少なく、簡素だった。

    裏には風力発電装置があった。 
    

  燃料には今でも家畜の
糞を使っていると見えて
裏に渇いた牛糞を山に
 してあった。       
 
韮の花


 途中の草原に韮(ニラ)の花畑があった。
 もちろん、野生だ。
 この花は食用になるらしい。
  他のところだが、これを摘んでいる人や
  青空市場で売っているのを見かけた。
競馬 村長の家に戻ると、ナーダムに数百人!が集まっている。

馬に乗せてもらえるそうだが、観光用の馬ではないので、暴れて振り落とされる心配や、この広い草原に走っていってしまうので、馬主が手綱を持って歩くだけ。

そうこうしていると、なんとなく辺りがざわつく。「馬のレースがもうスタートしたそうだよ。」
「どこ?」「さぁ・・30キロ向こう」 「ゴールはどこ?」「この辺り」 「どっちから走ってくる?」「あっちかな?こっちかな?」 とまぁなんともおおらかだと。
目をこらして草原の遠くを見る。
遥か遠くに小さい黒い影が一つ現れる。その影が二つ、三つと増えて動いている。
あれだ!
 
やがて、先導の車が走ってくる。
そして「このあたり」のゴールへ馬が次々と駆け込んで来る。
参加は30頭くらいか?。一着はモンゴル衣装の12歳の少年。彼は優勝3回目とのことだ。
    
       
モンゴル相撲 レースが終わったのか何がどうなのかさっぱりわからないが、モンゴルの人たちが集まってきて丸く囲み、その中でどうやらモンゴル相撲が始まるらしい。
 
この頃になると日差しが強くとても暑い。横綱は独特の衣装で、他の人は相撲を取る時、マワシ代わりにチョッキを着て、相撲用の長靴を履く。
  
一度に3つ取り組みが平行して行われ、勝つと鷲の踊りをする。相撲にエントリーする人がどんどん増えて80人を越した。行司は観客。どちらかが倒れるまでの相撲なので、時間がとてもかかる。
  観客の輪の外を大廻に先ほど競馬に参加した人が馬に乗ってゆっくりゆっくり何回も廻っている。  
 
アルシャン神泉 第一回戦のみ観戦して、我々は村長の家で昼食を取り、バスでアルシャン神泉へ行く。この湧き水は炭酸水で、土地の人たちが飲んだり、水浴びしたり、泥パックしたりしている。雨が降り出し、急ぎバスに戻る。
 
 
 
       
決勝戦・賞品 戻ると相撲は中断して、皆村長の家や自分の車の中で雨宿りしている。ベスト16が残っていて、子供相撲はベスト4が残っているそうだ。我々が戻ってきたのを見て、相撲が再開される。そのうちに雨も止んできた。ベスト16には賞品として「レンガ茶」ベスト8には「ポット」ベスト4と子供相撲ベスト2には「毛布」。相撲優勝者と競馬優勝者には「羊1頭」すべて村長の寄付で。村長は横綱なのだが、我々の接待などで忙しいせいか、早々に負けてしまった。
       
  決勝戦

              
  賞品のひつじ
  子供の部の決勝戦。

 
  ひつじをもらっていくモンゴル相撲の優勝者。
競馬の表彰 競馬の優勝者を称える儀式。
右の民族衣装を着た長老らしき人が、優勝した少年と馬を称えて、
朗々と謡っているようだった。
多分モンゴル語と思うが、何を言っているのかは、さっぱり分からなかった。

この後、この少年の家族の人もひつじを1頭もらっていった。

       
       
  夕食。ナーダムに来た「地区のえらい人」などが我々のテーブルに来ては挨拶やら歌やらしていく。モンゴル人、日本人が一緒に歌ったりで宴会が続く。  
 
 
 
 
 
 
  今夜はシリンホト市に戻りホテル泊。
シリンホト市は人口17万の大きな市で、北京から飛行機で一時間なので、最近急に発展し、
それにあわせ、あちこち工事が無計画に一斉に始まっている。
   
       
  ホテルは立派なのだが、シャワーを浴びるとどこからか水が漏れて、バスルームは水浸し。
聞けばどの部屋もそうらしい。
でもともかくトイレがあり、ベッドの上で寝られるのはほっとする。
       
次の日
 
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