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  定量止水栓の修理
2018年12月中旬
一定量が出ると止まる水栓の修理をしました。
経緯: お風呂にお湯を張る時に一定量が出ると自動的に止まる定量止水栓からの水が止まらなくなったので内部の部品(定量止水カートリッジやカムケース部)を交換した。 しかし、うまく水が止まるようにはならなかったので、本体を分解して掃除してやっと完全に止まるようになった。
定量止水栓 右の温度調整ノブでお湯の温度を調整し、
中央の定量止水栓で希望の湯量のところまでノブをまわすと
左の吐水口から所定の量のお湯が出て止まる。
  上のめくら蓋を外し、中の小さなナットを緩めるとノブが外れる。
この状態でカムケース部をスパナで左に回して、取り外す。

この状態で、定量止水カートリッジを上に引っ張って、取り出し交換する。


上記の逆の手順で、組み立てる。
この時カートリッジの下になるOリングを所定の位置に設置しないと、水がきちんと止まらなくなる。


新しい部品に取り換えて、きちんとセットしたのに、水の止まり具合は改善されず、ノブを何度か動かしてみているうちに、完全に止まらなくなってしまった。
  やむなく本体を調べることになった。
ここからは本体を外す手順です。
  リングナットを緩めて、メモリの入ってメモリが印刷してある化粧板を外す。
  四隅のねじを外す。スチールのプレートを外すと、本体を取り付けているスクリューの頭(−)が見える。

 これを緩めて本体を取り外した。





















本体の横にあるめくら線を外すと中にボールとケーシングがある。
  本体の縦の隔壁に定量止水カートリッジに向けて吐水する穴があり、ここをボールが塞ぐことにより水を止める構造である。
カートリッジのピンをカムが押し下げると、ボールを動かして、穴をふさがないようにして吐水する。
カムはノブを回転するとピンを押し下げるが、吐水によって羽根回転し止水の位置に戻ることによりピンが上に上がって、ボールから離れるので、止水する。
  どうもボールと吐水穴との間のパッキンに異物が蓄積して、水の止まりが悪くなったらしい、
本体内部を清掃して、パッキンの汚れを落として組みなおしたら、きちっと止まるようになった。
  あとは取り外したときとは逆の手順によって、組み立てた。
ただ、本体と、スチールパネルの位置がずれていて、リングナットが締まりにくい。
何とか無理やりくみ上げたが、おさまりが悪くて、気持ちが悪い。
部品の精度が悪いためではあるが、スチールパネルを皿ねじで止めているため、誤差を吸収できない構造なのが問題だ。
いずれまた機会を見てパネルの穴の位置を修正してピタッと収まるようにするつもりだが、今回はここまででひとまず終わりにする。
  当初の目的どおり水がきちんと止まるようになった。めでたしめでたし!
   

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